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フレンドリーペアレントルール
フレンドリーペアレントルール
※当職がこの考え方を押し付けたり、進めたりすることはありません。考え方は多様ですので、これはあくまで一つの選択肢です。

子どもの親権者(別居中の監護権者)指定の争いは、家事事件の中でも件数が多く、また紛争性が高く、確執を生む問題だと言われています。

そして、どちらが親権者(監護権者)にふさわしいかという裁判所の判断基準は、それまでは、監護してきた親に,引き続き監護を担わせること(継続性の原則)が子の福祉に資するという考え方がありました。

しかし、平成28年3月29日千葉家庭裁判所松戸支部において、フレンドリー・ペアレント・ルールが重視される判決(第一審)が下されました。

この判決は、「より寛容な面会交流計画を立てたこと」を理由に、5年以上子どもと離れて暮らしている父親のほうが、親権者としてふさわしい、と判断されたことで注目されました。

フレンドリーペアレントルールとは、ききなれない言葉ですが、どちらが同居親としてふさわしいかという判断基準のことで、別居親と友好関係を保てる親を同居親決定の際に優先することを意味しています。

具体的には、
・親としての葛藤感情と切り離して別居親と子どもの面会交流に協力できるか
・子どもに別居親の存在を肯定的に伝えることができるか
・子どもが面会交流に消極的な場合に別居親との面会交流を子どもに働きかけることを同居親の責務と理解できているか等です。

しかし、その判決は、第二審で覆っていますが、同じように寛容な親の要件が判断基準(フレンドリーペアレントルール)となった審判例は過去にもありました。

東京高決平成15年1月20日.(家月56-4-127)、東京家裁八王子支決平成21年1月22日

そして、調停や裁判ではなく話し合いの離婚(協議離婚)においても、親はいかに子どもの視点で物事を考えられるかという事が大切なことは、離婚後の新たな紛争(親権者変更、養育費の未払い、面会交流の拒絶)の火種になることを考えても間違いないことです。

親が離婚をしても、子どもは別居親とずっと親子関係が続きます。

親同士の確執によって、子どもが別居親から、愛情、教育、養育費などを享受する利益(権利)を放棄するようなことになりかねません。

今、社会問題となっている子どもの貧困、奨学金などの問題は、母子家庭の2世帯に1世帯が貧困に苦しんでいるという状況から、ある意味において離婚に関連した問題とも考えられます。

子どもの相対的貧困は約6人の1人、 奨学金は2人に1人が借りています。奨学金は借入ですから、社会人になったと同時に、多額のローンを背負って社会に出るというしくみになっています。

また、子どもに対する影響として、親の離婚後、別居親と会えない状況を、「親から捨てられた」「自分のせいで離婚をした」などと思い込み、同居親は仕事が忙しく場合によれば掛け持ちをして、子どものために、生活のために働きづめな状況をよく知っていて、親に迷惑をかけたくないと思い甘えられず、こういった要因が子どもの成長に大きく影響を及ぼす可能性があると指摘されています。

ですので、離婚をする場合、どんなに相手と確執があったとしても、子どもの視点で考えることはとても大切なことかと思います。

確執については、その原因となる憎い、悔しい、悲しいなどの負の感情が根源があるとすれば、それをコントロールする方法はあると思います。

また、不安に思う具体的な事象に対し、それを回避する方法もあると思います。

それらの方法が分かり、別居親との交流が出来れば、子どもが困ったときに別居親が助けることが出来、また、子どもも別居親に助けを求めることが出来るような、離婚後の別居親との親子関係の構築を図ることが出来るものと思います。

養育費の支払いについても、わざわざ書面を作らずとも当然に協力体制が得られる関係性がつくれるかもしれません。

養育費を継続的に受け取ることが出来れば、経済的な問題も解消されるかもしれません。

また、元義父母との関係も良好であれば、例えば奨学金を借りずとも孫のために経済的な支援をしてくれるかもしれません。

面会交流に関しては、自分は会いたくないけど、子どもを会わせても良いと思うかもしれません。その場合、相手に会わない形で面会交流は出来ますのでストレスは軽減されると思います。

相手方に対する感情をコントロールすることで、さまざまな問題が解消される可能性があります。

余談ですが

私も離婚当時者ですから、感情のコントロールが難しいことは十分すぎるほど経験しています。
当時の私は、もう二度と会いたくない、早く縁を切りたい、ただそれだけでした。自分の感情が最優先の離婚でした。

しかし、子どもからすれば、そんなの関係ないはずなのです。

しかし、もし私が離婚のときに、子どもの視点で考えられたら、養育費はもらえたかもしれません、子どもにも会わせる気持ちになったかもしれません、私に言えないことを父親に相談できたかもしれません、子どもに父親不在の寂しい思いはさせずにすんだかもしれません。


そして、離婚をして、さらに貧困に陥り、仕事を掛け持ちして長年なんとか生活していました。

当時は、離婚のときの確執が、今後の子どもの利益、養育環境につながることは微塵も考えませんでした。

離婚の問題は、さまざまな要因、環境があり、本当にさまざまです。

フレンドリーペアレントルールを選択したくても出来ない、DV,虐待があるからそんなの無理、というお考えもあろうかと思います。その場合、優先されるべきは安全です。

フレンドリーペアレントルールに対しては、いろいろな考え、意見があろうかと思います。

そして、もう一つの見方として、行政書士業務に携わり気づいたことなのですが、

離婚後10年、20年、さらに経過後の親子関係について、相続が発生し、遺産分割協議、相続放棄、扶養義務の観点から、さまざまな問題が発生することがあります。

別居親と関係性が良好であれば、さほど問題にならないことでも、何十年と会っていないことによって、突然さまざまな問題の渦中に引き込まれてしまうことがあります。親が再婚して、知らない兄弟がいたという場合もあると思います。そして、どこに住んでいるのか、どこで働いているのかなど、全く分からないという事態により、問題が長期化し、複雑化する可能性があります。

そういった事例を受けたとき、親同士は離婚して他人になりますが、親子の関係はどうあっても切れないと実感します。

もしも、離婚をして何年もたっているけど、今後はフレンドリーペアレントとしてやってみようかな、あるいは、少しだけ試験期間としてやってみようかな、とお考えの方は、相手方のアプローチの方法や、お子さんの気持(家族カウンセリングなど)の整理など、当職がお役にたてることがあるかもしれません。

あるいは子どもが成人しているけれども、子どもが会いたいと言った場合、親としてどのように対応したらよいかなど、どんなことでも、何が一番良い方法、考え方なのか、もしよかったら一緒に考えさせていただきます。

確執の感情処理の方法、問題の交通整理、離婚後の様々な問題に対する具体的な提案など、当職がお手伝いいたします。

お問合せはお気軽にどうぞ。



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